雨ごいで清水がわいた八幡宮
どんな伝承か
野田市清水に伝わる地名起源伝承。開拓者が創建した八幡宮のあるこの地で、ある年、日照りが続き大きな危機に見舞われた里人がこぞって雨ごいを祈願したところ、一夜にして神域の一角から清水が噴き出し危機を脱したという。以後この社は清水八幡大神と呼ばれて近郷にまで信仰が広がり、地名も清水と呼ばれるようになったと伝える。神域のほとりは出井の下という字で、湧き井戸が今も残っているという。
原典より
清水という地名は意外に多いが、野田市の清水には、地名起源としてひとつの伝承がある。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
『房総の年輪』は、房総各地の伝説・昔話・信仰の伝承地を一項ずつ取り上げた短い文章を集めたもので、著者と刊行の事情は原典に記されていない。香取の要石や真間の手古奈堂、松虫姫、源頼朝や義経の伝説地、沈鐘伝説、椀貸伝説、河童や天狗、海の怪異「もうれん」などを、『譚海』『上総国誌稿』や市町村の民話集を引きながら所在地とともに記す。各項は読み切りの小文で、昭和四十五年と四十七年の年頭に書かれた項を含む。