四天木
どんな伝承か
山武郡白里村四天木の地は、古くは四天王と呼ばれた。ここにある日蓮宗の長慶寺、一名四天王寺は、昔は釈迦を本尊としたが、今は観世音菩薩を本尊とする。脇侍は一尺余の古刻の四天像で、安置する御堂は飛騨の工匠の作と言い伝えられる。昔、四天の像を彫ることを誓った僧が霊材のないのに苦しんでいたところ、海が震動して不思議の巨材が怒濤に運ばれ、この地の浜に寄った。僧は喜んでこれを四天の像としたといい、その材の流れ着いた浜から、この地を四天木と呼ぶようになったという。
原典より
白里村四天木区の地は、古くは四天王と呼ばれた地で、此処にある日蓮宗の長慶寺(一名四天王寺)の本堂本尊は、昔は、釈迦の像を拝置していたが、今では、観世音菩薩を本尊としている。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。