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高浪の池に身を投げた長者の妻

所在地新潟県糸魚川市大字小滝平山(高浪の池)
出典日本伝説名彙

どんな伝承か

昔ここに長者がいて、たくさんの田を持っていた。節供に百頭の馬を飾って田掻きに行かせたところ、人夫たちが節供働きだと殿様に訴え、馬は取り上げられた。翌年も同じことをしたため、長者は殿様に殺された。妻はこれを聞き、大判小判を甕に詰めて屋敷の白椿の根に埋め、家財は七夜かけて西の高浪の池へ運び込み、自らも赤牛に乗り、金の鶏の背をたたきながら池に身を投げた。この池には椀貸しの伝えもあり、貸さなくなったのは、池の主となった長者の妻が借りた椀を返さぬのを怒ったためだという。この地には長者の糠塚や、長者が煙草に使ったという長者煙草という草もある。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))

『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。

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長者入水椀貸埋蔵金白椿

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