旅僧を沈めた長者に憑いたたたりもけ
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どんな伝承か
津軽には、たたりもけと呼ばれるものがある。虐殺された人の怨念が、殺した者はもちろんその一家に、時には数代にわたって及ぶことをいう。疾病で一家が全滅したり、夜中に閉ざしたはずの戸がひとりでに開く音を立てたり、夕方になると室内がひどく寂しくなったり、火の無い炉がおのずと音を立てて燃えるように見えたりするという。館岡村菰槌に某次郎という者があり、海の水が干るか某次郎の金が干るかと言われるほどの長者であった。その始まりは、上方から来た旅僧を一晩泊めたとき、財布の重さを知って僧に石をつけて川に沈め、黄金をことごとく奪ったことである。以来この家では、室内にもじもじするものを見るという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集
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