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血の池に沈む女と紅白の餅

所在地青森県つがる市車力
年代現代
登場松橋はよ、北沢得太郎
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話
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どんな伝承か

昭和三十五、六年頃の話。房子という女童子がいた。四歳で母を、九歳で父を亡くし、親類に預けられて育った。凶作の年が多く、預け先でも食う物がなくてつらく、あの世の父母のもとへ行きたいと思うようになった。ある晩、泣きながら眠ると、夢の中で花のいっぱい咲いた世界に行き着いた。少し高い所に亡くなった父が立ち、傍らには恐ろしい顔の男が鉄棒を持っている。父は「求道一念」と書いた板か紙を示し、これを見よ、誰にも言うな、早く戻れという意味を仕草で伝えた。近くの池には長い髪を垂らした裸の女が立ち、みるみる血の池に変わって沈んでいった。房子は恐ろしくなって戻り、途中で見知らぬ人から紅白の餅をもらったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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