白飯で雪見をした三浪長者
どんな伝承か
大沢に三浪長者がいた。夏に雪見をしようと庭に白飯をまき散らし、その上を下男下女に踏ませて喜んだ。また正月元日には氏神の社まで大きな鏡餅を並べて飛び石とし、その上を踏んで参詣したという。その後、家は火を出して焼け、さらに翌年、青海川の洪水で家財を流して滅びたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。