酋長の妻が髪を梳った鏡石
どんな伝承か
登米郡上沼村の鏡石は、もと小堀の流れの両側にあったが、今は一つだけ残っている。この石と田圃を隔てて化粧坂がある。昔、酋長の妻が毎朝この坂で髪を梳るのに、この鏡石を用いたと『登米郡史』は伝える。群馬県山田郡梅田村の城山の連山にある大形山の中腹にも岩がある。一間四方ほどで一面が平面となっており、昔、桐生城主の奥方が大きな鏡を求めたが手に入らず、この岩を磨いて鏡とし、折々これに向かって姿を写したと伝えている。
原典より
元は小堀の流の両側にあつたが、今は一つだけある。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。