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米寿祝いの夜に九年母の木に下がるブナガヤ

所在地沖縄県国頭郡大宜味村字謝名城
年代伝承(口承)
登場さえ、目撃者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

昭和の初めごろ、さえさんが七、八歳の時、城の屋号蔵根小の屋敷の九年母の木にブナガヤがぶら下がっているのを見たという。口は耳のあたりまで裂け、白い歯がイラブチの歯のように小さくびっしり生え、体は真っ赤で赤毛が首まで垂れていた。顔は三角で手は痩せ細っていたが、ぶら下がる姿はほんの子どもだった。その夜はクランマーという広場で蔵根小のお祖母さんの米寿祝いがあり、踊りのあと皆が別れたところだった。さえさんが小便をしに木の下へ行き、ふと見上げると、それが彼女を見つめていた。初めは人だと思ったが、友だちと見に行くともういなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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