大正十二、三年頃のことじゃ
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どんな伝承か
大正十二、三年頃、尾川から佐川へ行く県道も由留岐橋もまだなかった時分のこと。今の橋から百メートルほど下に残る大きな松の下には千人刎という石があって深い淵になっており、その下の浅瀬に石橋があった。ある日、岡崎の人が馬の足を冷やしにこの淵へ馬を引き入れ、手綱を河原の石に結んで肥料を出しに行った。淵に棲む猿猴が面白半分に手綱を解いて自分の腹に巻き、馬を深みへ連れ出そうとしたが、馬が河原へ走り戻り、猿猴も引き上げられた。戻った馬主が大石を打ちつけて猿猴を殺し、大松の下の見合地蔵の石段にさらしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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佐川町の伝承
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