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鼻の長さ比べに負けて消えた天狗

所在地岐阜県郡上市
年代現代
登場同右
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

岐阜県郡上郡のかぼりの山では、山の講の日にある男が仕事をしようと木を切りかかったところ、木陰からのこのこと人が出てきて「おれも来たか」と声をかけてきた。「山の講で休んでいたが、そういうことに休んでいられないので来た」と答えると、相手は「こういうものを見たことがあるか」と自分の鼻をつかんでぐいっと引っ張り、天狗のように鼻を長く伸ばしてみせた。驚いた男が逃げるかと思いきや、「お前の鼻はそれくらいか、おれの鼻はまだ長いぞ」と言い返し、着物の前をまくって長く伸ばした鼻をしごいて見せたところ、天狗はまた負けて消えてしまったという(話者・同右)。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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