機神様で提灯を持って踊る猫
どんな伝承か
むかし、桐生の仁田山(桐生市川内町)というところに、コトおばあさんが一一歳になり、こ娘になったので機織りにやられた。すると、その機神様に猫が毎晩毎晩、提灯をつけて行って踊りを踊っているのだという。皆と言っても、その中で度胸のある者が行ってみると、「何なにさん、こっちへ来いよ」などと言いながら、提灯をつけて踊りを踊っていたそうだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。