コックリさんで猫の霊が乗り移った子
どんな伝承か
川崎市での話。小学校六年のころ、放課後に友達四人でコックリさんをしていた。霊感の強い二人のうち、霊を呼べる子が「窓から霊が入ってきた」というので始めようとすると、その霊がもう一人の霊感のある子に憑いてしまった。憑いたのは猫の霊で、その子は床でいきなり爪をとぎ、「ニャーニャー」と鳴きだした。呼んだ子がなだめると急にもとに戻ったが、本人は床にへばりついていたことを全く覚えておらず、話を聞いて信じられないと驚いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。