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山で木を伐る音を出した狸

所在地秋田県横手市
年代現代
登場高橋千恵子
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

吉谷地というずっと奥に住んでいた老婆が、家があまり不自由なので鶴ヶ池のそばに新しく家を建てて移ってきた。その連れ合いは樵のような仕事をしており、山へ行って握り飯を食べていると、雷とも山崩れともつかない大きな音がした。地震か風かと空を見上げても空は青く、木も揺れていなければ倒れてもこない。狸がまた自分を馬鹿にしに来たのだと思って覗いてみると、狸が風のようにそのあたりを走り回っていた。やがて鉈で木を伐るようなパーンパーンという音がし、見ると狸が山の斜面に座って首を動かしており、首を振れば木を伐る音、転げ回れば山が鳴るような音や風が起こったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代)

松谷みよ子『現代民話考 11 狸・むじな』を小話単位で全376話収録。狸・むじなにまつわる現代の民話・怪異譚(化かし・化け)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明372話・市区町村判明317話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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話例・1 木を伐る音山鳴り

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