トップ > 静岡県の伝承 > 浜松市

からっ風の夜に鳴る狸の半鐘

所在地静岡県浜松市天竜区佐久間町奥領家
年代現代
登場鈴木清五郎、話者・体験者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

静岡県磐田郡佐久間町奥領家の鈴木清五郎の話。この辺りは上州のからっ風と同じくらい有名な佐久間のからっ風といって、風が吹くと人も歩けないほどで、子どもは風にとばされて谷へ転げることもある。いつだったか、寒い冬の日にすごく風が吹いて、みんなで集まって「きょうあたり、火事がおきなければいいが」と話をしていた。ところが夜になるとカンカンカンと半鐘の音がする。大変だ、火事だと飛び起き、消防団の服を着て外に出た。ところが空はきれいな星空でどこも赤くなく、火事もない。聞きちがいかとまた布団に入ると、うとうとするとまたカンカンと鳴る。その夜は三度ほど起こされた。どうしてもたぬきの仕業だという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

種別から探す

火事消防団

浜松市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 11 狸・むじな』の伝承