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はりまの山道で逃げていくバケツ

所在地静岡県浜松市天竜区佐久間町奥領家はりま
年代現代
登場鈴木清五郎、話者、記録者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

いつだったかの衆議院選挙の開票日のこと。この奥の水無の家の人が開票立会人になり、終わったのが夜中になったので、語り手が自転車の荷台に乗せて送っていった。その帰り道、山道を自転車でこいでくると、電灯に照らされて、はりまの辺りに白く光るものがある。井戸で使うバケツが道の真ん中に落ちているので拾おうと自転車を止めると、電灯も消えて道は真っ暗、手探りしても何もない。ペダルを回すと、あったはずのバケツが三間ほど先にある。何度も繰り返すうちに首筋が冷たくなり、たぬきのしわざだと気づいて慌てて家まで帰ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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