日の丸に顔が写った七人の子
どんな伝承か
かなり昔の話。ある学校の先生の母親が持っていた写真にまつわる話だという。子供の日に、日の丸を背景にして子供七人が並び記念写真を撮った。出来上がった写真をよく見ると、日の丸の赤く塗られた部分に、子供たちの顔がうっすらと浮かび上がるように写り込んでいた。そして、この写真に写っていた子供たちは、そろってその後まもなく亡くなってしまったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。