右手からオーラが写る女性
どんな伝承か
石渡礼子さんは六十二歳、少し太めだが美しい人である。あるときスナップ写真を撮ると、差し上げた右手の上がぼうっとぼけて写った。ハレーションかと思ったが、別に撮った写真でも右手の上部だけが異常だった。ある人はこれを右手からオーラが発していると言った。近所のビル工事でテレビ映像が乱れたときも、左手でダイヤルを操作すると直るのに、例の右手で触れると乱れが激しくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。