次々に的中した予知の夢
どんな伝承か
昭和五十六年の夏、富士山の七合目あたりから石と砂が崩れ落ちてくる夢を見た。二日後、同じ出来事が現実に起きた。次によちよち歩きの幼児が池へ落ちる夢を見たので、幼い子のいる親類へ電話して用心するよう伝えたが、翌日、知人の幼児が池に落ちて死んだ。中国へ渡る予定を立てていたときは、飛行機の墜落する場面を夢に見て取りやめ、その後に日航機が落ちた。死んだ人が迎えに来る夢を見れば、必ず知人が亡くなる。そういうことが数回あったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。