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一年前に夢で見た兄の葬式

所在地沖縄県八重山郡竹富町字竹富
年代現代
登場野原尚子・平岡崇子
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

昭和四十五年、報告者の兄が事故で亡くなった。その一年ほど前から、親類や兄の友人も夢を見ていたらしく、真っ白な羽織袴の兄が何も言わずに微笑んで消えたと言う人もいた。報告者自身は、自分の家で若い男の人の葬式が行われる夢を見たが、誰の葬式か分からないので人に話さず忘れようとしていた。ちょうど一年後に兄の死の知らせが来た。沖縄の竹富島ではほとんどが土葬で、遺骨での葬式はめったにないのに、兄の葬式は報告者の家で夢とまったく同じように営まれ、墓へ向かう道順や行列まで、二度目を見る思いだったという。

原典より

朝方の夢に私の師の和上様が現われて「わたしには子供が三人居る、互いに助け合ってやってくれ」と言われ目が覚めた。—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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