トップ > 高知県の伝承 > 香美市

夢枕の人影が導いた山頂の地蔵

所在地高知県香美市
年代現代
登場報告者(文)
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

香美郡の話。語り手の叔父は太夫をしていた。ある夜、叔父の枕元にぼうっと人影が立った。よく見ると坊さんのようでもあり、地蔵のようでもある。叔父は夢の中でもったいないこと、ありがたいことだと一心に祈った。理由を尋ねようとしたが、人影は一言も口をきかず東の方角へすうっと消えた。翌朝、叔父は身仕度をして家を出、なんとなく土佐山田あたりという気がしてそちらへ向かった。道で出会った老人に尋ねると、山の頂に寺か地蔵があるが、人が通るとオーイと呼ぶ声やカラコロと下駄の音がして、気味悪がって誰も行かなくなったという。叔父は登り、大きな台石の上に立派な地蔵の立姿を見つけ、祭りをしようと山を下りた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

種別から探す

祀っておくれ寺跡

香美市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』の伝承