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墓地の木を伐られたグソーの小言

所在地沖縄県国頭郡大宜味村
年代現代
登場野里万次郎・新城真恵
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

沖縄県国頭郡大宜味村の語り手の話。人が死ぬ前にはムゲーンといって分かるものだという。あるとき、グリク(墓地・霊場)から電信の工事をする人がいて、そこのジクム木を伐って海へ落とした。語り手はそれを知らなかったが、夢の中でグソー(あの世)の者らしい何者かが、顔隠しまで伐り払ってしまったと盛んに小言を言った。翌日行ってみると、確かにジクム木が伐られて転がっていた。また、河川の石を取ろうとしてこのグリクを大きく崩した人々は、作業が終わらないうちから次々に体を病んだといい、グソーは無いとは言えないと語った。昭和の初めの話だという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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