沖縄の戦跡で出会った夢の場所
どんな伝承か
静岡市羽島での話。昭和二十年の春、敗戦前に母が見た夢である。米軍に攻められて逃げる人々の中に母も混じっていて、その人たちと一緒に逃げていったという。のちの昭和三十九年、母は沖縄へ行き、南部戦跡で夢とそっくりな場所を発見したそうである。語り手は母からこの話を聞いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。