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名主を見返した盲目の皆川検校

所在地千葉県長生郡白子町中里
年代伝承(口承)
登場皆川検校、河野惣兵衛、中里出身の盲人・京都で検校となり帰郷した、皆川検校の生家の主
出典白子町史

どんな伝承か

中里の河野惣兵衛の家に生まれた子は、家の言い伝えでは十歳のとき病で目が見えなくなった。十三歳ごろ、草刈りに行く途中で名主から目の見えないことをあざけられ、その悔しさを胸に抱え続けた。十八歳ほどで青銭二本を路銀に、馬子に連れられて江戸へ出て、鍼灸師に弟子入りし、腕を磨いた。やがて京都へ上って公卿の屋敷の侍医となり、皆川という紙問屋の養子に入った。公卿の推しで検校の位を得て武場院と号した。寛保元年に妙満寺の貫主から曼陀羅を授かり、翌年久しぶりに郷里へ帰ると、名主や村人が村境まで迎えに出た。検校はその名主に「頭が高いぞ」と一言浴びせて昔の仕打ちに返したという。先祖の供養を営んだのち、再び京へ戻った。

原典より

名主を始め村人一同村境い迄出迎えた時、彼は「名主某頭が高いぞ!」と一言あって昔に報いたという。—— 白子町史 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

白子町史

『白子町史』は、千葉県白子町の歴史を記した町史である。一ノ荘、五井、驚村、南白亀、観音堂などの地名の由来、源頼朝の駒止橋や御殿山の伝説、宝暦の新川開鑿、驚獅子の雨乞い、田辺万吾や皆川検校の事績、お塚山の伝承を、由来記や家の文書、村誌を引いて記す。地名と伝説を十三の項に分けて述べ、続く第五節には常福寺のらかんまきや白子神社のなぎなどの天然記念物を図とともに載せる。

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