火の玉になって消えた真赤な木の精
どんな伝承か
キジムナーというのは木のシー、すなわち木の精である。話者自身はまだ見たことがないが、奥武に橋が架けられたあたりで見たという人がいた。体を全部真赤にしたものが、どこからともなくすうっと歩いてきたのだという。話者の祖父は九十歳で亡くなった人だが、その祖父よりも背の高い者になって現れたのが木の精だと語られた。もっと高くなれと言うと三度にわたって伸び上がり、やがて夜に見える火の玉のような赤い光になって、高くなりすぎたためかそのまま消えてしまったらしい。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)