へび山の酒屋へ通う娘と洞穴
どんな伝承か
背の山は「へび山」といわれた。大水が出ると蛇が流れてきて、あそこへたどりつくのだという。その背の山に「ナルミ」という大きな酒屋があった頃、若い娘が毎晩酒を買いに来た。なんときれいな娘さん、いったいどこの娘かというので、じっと後をつけていくと、あのへんまで行ったところで姿が消えてしまったという。笠田の松本という写真屋の主人の話では、そこには大きな洞穴があり、石でも金属のものでも落とし込むと、かなり奥のほうでチョロン、チョロンと音を立てて落ちていった。蛇はそこに住まいしていたのだろうかという。その穴は二四号線を通すときに潰れてしまったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)