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へび山の酒屋へ通う娘と洞穴

所在地和歌山県伊都郡かつらぎ町大字背ノ山
年代不明(二四号線開通以前)
登場窪田重吉、笠田の松本
出典現代民話考 9 (木霊・蛇)

どんな伝承か

背の山は「へび山」といわれた。大水が出ると蛇が流れてきて、あそこへたどりつくのだという。その背の山に「ナルミ」という大きな酒屋があった頃、若い娘が毎晩酒を買いに来た。なんときれいな娘さん、いったいどこの娘かというので、じっと後をつけていくと、あのへんまで行ったところで姿が消えてしまったという。笠田の松本という写真屋の主人の話では、そこには大きな洞穴があり、石でも金属のものでも落とし込むと、かなり奥のほうでチョロン、チョロンと音を立てて落ちていった。蛇はそこに住まいしていたのだろうかという。その穴は二四号線を通すときに潰れてしまったと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。

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