腰から下の病に効くというおからすさん
どんな伝承か
中島にある禅源寺の境内には、「おからすさん」と呼ばれる香良洲大明神がまつられている。女の腰から下の患いによく効くとされる。その本宮は三重県一志郡にあり、神官の小塚甚太夫がこれを日進町本郷の白山宮へ勧請し、さらにそこから分けて祀ったものだと伝える。堂を建てたのは、当時名の知られた伊藤両村の祖父に当たる敏政である。信心の厚い人で、私財を投じ、国家累代の菩提所としてこの堂を建立し、聖応寺七世の月耕灌田大和尚を招いて開基とした。本尊は人目に触れさせない秘仏の子安地蔵で、お産や子育てに霊験があるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史)
『豊明市史 資料編 5 (民俗編)』は、豊明市の市史の資料編のうち、民俗編の第一節「伝説」を抜き出したものである。栄町・沓掛町・大久伝町・新田町などに残る塚・地蔵・観音・清水・古木にまつわる言い伝えを、所在地や大きさ、ご利益とともに記し、旧鎌倉街道沿いの十三塚と狐、二村山の身替わり地蔵、織田信長にちなむ鷺の森などを含む。じゅんてん観音から市場地蔵まで二十一の項目に小見出しを立てる。