宝永噴火に由来する里芋と大根の雑煮
どんな伝承か
宝永四年十一月二十三日の宝永の噴火で焼け砂が三尺も積もり、正月を迎えても雑煮に入れる野菜がすっかりなくなってしまった。ただ里芋と大根だけは、すでに収穫して土に埋め、藁束で屋根を掛けておいたので、掘り出すことができた。それ以来、この土地の雑煮は里芋と大根の味噌煮になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小山町史 第9巻 (民俗編)(小山町史)
『小山町史 第9巻(民俗編)』は、静岡県駿東郡小山町の町史の民俗編から、口頭伝承の章の伝説の節を抜き出したものである。石子詰にされた忍びの若者・用沢小僧の伝えを出典ごとに並べ、むらの名の由来、金太郎ゆかりの地と石、仇討如来や鬼鹿毛馬頭観音、村境の決め方、竹之下合戦にまつわる伝えなどを収める。富士山麓と足柄山のあいだの町に残る、地名と社寺・石に結びついた言い伝えが中心である。