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鉄で囲んだ中野の城と黒姫

所在地長野県中野市
年代伝承(口承)
登場黒姫、高梨城主の娘
出典長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)

どんな伝承か

黒姫は中野の高梨城主の娘で、たいそうな美人だった。黒姫山の池に棲む大蛇が若い侍に化け、嫁にほしいと何度も通ってきたが、どこの城主の息子かは決して明かさなかった。怪しんだ家来が後をつけると、侍は蛇の姿に戻って池へ飛び込んだ。蛇は金気を嫌うと考えた城方は鉄をかき集めて城を丸ごと囲み、近づけなくなった蛇は怒り狂って七日七晩雨を降らせ、中野の町を流そうと暴れた。しかし城には寄りつけず、とうとう自ら起こした大水で千曲川に流されて死んだ。黒姫は蛇を哀れに思って大蛇の池に身を投げ、それからその山を黒姫山と呼ぶようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)

『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。

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