旅人が置いていった沓野の観音
どんな伝承か
沓野の観音さんの由来。昔、どこの誰ともわからない者が観音さんを後ろ向きに背負ってやって来て、ここから奥へは入っていけないと言い残し、この地に据えて去っていったという。観音さんを雨ざらしにしてはならないと、村人たちはお堂を建て、五、六人で観音講をつくった。今もお堂は区の財産とされ、祭りは講の人々が営んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。