黒崎・本城・下香月の講
どんな伝承か
八幡西区黒崎には、男子有志の組織として蛭子講があり、毎年十二月三日に当番制の座元で行われる。大師講や観音講は婦人中心の集まりで、以前は適宜開かれていたが今はない。同区本城には、地元の八十八か所巡りの世話をする人々による大師講がある。同区下香月では毎月十八日前後に観音講を開き、百五十年ほど前から伝わる観音様の掛け軸を床の間に掛ける。青年団が営んでいたころは会長から順に供えたおはぎを取り、意地悪が見つかると「ひけ」といわれて食べられず、さらには下座に下げられて給仕をさせられ、命令に従わなければ組はずしにされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。