柳箸で子を養う大師講の由来
どんな伝承か
田島でよく行われている年中行事に大師講がある。大師講さまはとても家族が多くて米が足りないので、餅や団子をこしらえ、小豆団子にして質素に暮していた。十四日に来て、二十四日までには食物がたくさん残ったので、赤飯をふかしてみんなで食ったという。あがり大師講というのは二十四日で、この日は赤飯で祝うものだとされる。十四日の大師講には膳に長い柳箸を二本添えて供える。子だくさんなために、大師講はこの長い箸でもって養ってやるのだという。二十四日の大師講に赤飯を供えるところから、最初倹約したので金持ちで帰って行くといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説(田島町(編)・田島町史)
『田島町史 第4巻(民俗篇)――伝説』は、会津の田島町の町史のうち民俗を扱う巻の、伝説を論じた節である。針生・糸沢・金井沢・折橋などに伝わる岩魚の棲まない沢、ダイタンボウの足跡、弘法清水、竜燈、天狗隠し、河童駒引き、アズキトギなどの伝説を、土地の言葉を交えた語りで載せる。自然伝説・歴史伝説・信仰伝説に分けて動物・地形・地名・人物・幽霊・妖怪変化などの項を立て、各話のあとに伝説の型や会津の類例を論じる。