鹿島郡の十一月の大根祭り
どんな伝承か
畑作物にまつわる行事の一つとして、石川県鹿島郡では十一月二十三日に大根祭りが行われる。この祭りを大師講が形を変えたものとみる解釈もあるが、論考では行事の紹介にとどめている。麦以外の畑作の儀礼は、稲作の儀礼と比べてみることで、双方のはっきりしない点がいっそう明らかになるだろうとされている。
原典より
また、愛知県渥美郡では九月大豆の収穫がすむとバイイワイをするし、さらに石川県鹿島郡では、一一月二三日に大根祭りをする。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。