八ヶ岳に峰を貸した貰い山
どんな伝承か
茂来山は、もとは貫井山と書かれていた。昔ある人が、八の字は末広がりで縁起が良いとして、西に連なる峰々をひとまとめにし八ヶ岳と名づけようとした。ところが数えてみると峰は七つしかない。後ろを振り返るとこの山の峰が目に入ったので、それを一つもらって八ヶ岳と名を付けた。それ以来、この山は「貰い山」と呼ばれるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第1巻 3 (東信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第1巻(三)東信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち東信地方の伝説と世間話を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などの伝えを、条ごとに採集地を添えて収める。双子池や白駒の池の主、望月の駒、甲賀三郎、ごまを作らない村々の禁忌、京の岩・宮下・菱野村の七不思議など、佐久・小県の土地の伝えが並ぶ。