馬を呼び続ける馬子の霊マオ鳥
どんな伝承か
恐山に仏法僧がすむことはよく知られているが、その鳴き声が聞けるのは四月八日の仏誕日から八月の末までで、その前後には決して聞こえないという。恐山にはほかにマオ鳥という鳥もいて、マオマオと鳴き、所によってはマゴマゴと鳴くとも言われる。昔、馬を見失った馬子が名を呼びながら山中をさまよい、ついに飢えて死んだ。その魂が鳥になってマオマオと鳴いているのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
むつ市史 民俗編(むつ市史)
『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。