金の大黒を抱いて沈んだ女郎
どんな伝承か
蓬田新田の金屋にある白粉井戸は、昔は畑の中にあった。そのころ堂久保には女郎屋があり、そこで働く女郎の一人が金の大黒様を抱いてこの井戸へ身を投げたという。それでこの井戸は女郎井戸とも呼ばれる。今から七十年ほど前には、若者たちが井戸を掘り返そうとしたが、いくら掘っても底に届かず、途中であきらめたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史)
『平田村史 第3巻(民俗編)』の昔話と伝説の章から、伝説と世間話の節を抜き出したものである。福島県石川郡平田村の大字・字ごとに、八幡太郎義家や日本武尊にまつわる地名の由来、河童石、姥捨ての十石山、平堂内の大蛇、鶴殺し南兵衛、狐に化かされた村人の話などを収める。阿武隈の山あいの村に残る、石と塚と小さな祠にまつわる伝えが中心である。