口寄せに割り込んだ満州の女の霊
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どんな伝承か
血脇啓寿が私事を語っている最中、イタコが突然苦しみ出し、別のホトケが降りてきたと言い出した。女性の霊であった。十数年来、恐山で口寄せを頼んできた著者にも初めての出来事である。イタコは数珠を激しくかき鳴らし、額に脂汗を浮かべて帰そうとしたが霊は去らない。霊は「私は満州であなたに生命を助けられた。生きる希望を持って日本に帰ったが、不治の病に冒され、みずから生命を断った」と言ってさめざめと泣いた。著者は後日、終戦の翌年に大連の老虎灘という自殺の名所で身投げしようとした若い女性を助け、日本人の組織に託したことを思い出した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1980年代)
祖父の霊を見る(霊魂の謎/タナトロジー)/心中未遂と蘇生体験/物体化した死者の霊/死後の世界と臨死/タナトロジー(死生学)入門
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