義家の傷を癒やした真弓の湯
どんな伝承か
小平の真弓には二つの由来話がある。昔、八幡太郎義家が真弓を通りかかったとき、馬が暴れて落馬し、傷を負った。たまたま堀の水を堰き止めてそこへ義家が浸かると、傷はすっかり癒えたという。それで真弓の湯はクサッポの湯と呼ばれ、傷によく効くとされる。また別に、小平の湯殿山から弓を射るとよく的に当たったので、真弓と名づけたとも伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平田村史 第3巻 (民俗編)(平田村史)
『平田村史 第3巻(民俗編)』の昔話と伝説の章から、伝説と世間話の節を抜き出したものである。福島県石川郡平田村の大字・字ごとに、八幡太郎義家や日本武尊にまつわる地名の由来、河童石、姥捨ての十石山、平堂内の大蛇、鶴殺し南兵衛、狐に化かされた村人の話などを収める。阿武隈の山あいの村に残る、石と塚と小さな祠にまつわる伝えが中心である。