城の峰の雷電様で唱える雨乞い
どんな伝承か
大塚では日照りが続くと、一の瀬の人々と誘い合わせて城の峰へ雨乞いに登る。皆が蓑笠姿で頂上の雷電様の祠の前に輪をつくり、音頭取りに合わせて聖山の権現坊や戸隠山の権現坊に雨を乞う唱え言を繰り返しながら巡る。それでも降らなければ大岡村の聖山まで足を延ばし、畳二十畳ほどの澄んだ冷たい池の中で同じことを行い、その水をかめに詰めて帰って産土神の庭にまくと雨になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
八坂村誌 民俗編・民俗編資料
『八坂村誌 民俗編・民俗編資料』の口頭伝承の節から、伝説と昔話を抜き出したものである。長野県大町市八坂(旧北安曇郡八坂村)の大姥山と鷹狩山の山姥・金時の伝え、池の主と大蛇、城跡と長者屋敷、狐・狸・むじな・山犬・天狗・河童の話、社寺の由来、雨乞いの伝えなどを、集落ごとの聞き書きで収める。犀川の谷あいの山村に残る、山と獣と水にまつわる話が中心である。