大野東人の夢告で建った観音寺
どんな伝承か
天平年間、大野東人は東国の征討にあたって観世音を守り本尊として陣中にまつった。勝利を収めて都へ戻る際、夢のお告げに従って黒伏山に観世音をまつり、間木野に観音寺を建てたという。最も栄えた時代には野川の両岸に日向三十三坊と日蔭三十三坊が立ち並び、出羽の観音寺といえば全国でもまれな霊場とされたが、北条時頼による閉山にあって寺坊は散り散りになったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。