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大沼池の主に見込まれた黒姫

所在地長野県中野市小舘(小館城)
年代伝承(口承)
登場高梨摂津守政盛、黒姫、小館城主、城主の娘
出典長野県史 民俗編 第5巻 総説 1 (概説)

どんな伝承か

戦国のころ、小館城主の高梨摂津守政盛には黒姫という賢く美しい一人娘がいた。東山での花見の折、桜から小さな蛇が毛氈に落ちたが誰も気に留めなかった。後日訪れた立派な侍が姫を嫁にと願い、断られると自分は大沼池の主だと明かした。政盛は一晩で城の堀を二十一周せよと命じ、堀に鉄の垣と刀を巡らせた。大蛇は血まみれで約束を果たしたが、政盛は約束を破った。怒った大蛇は四十八池の主と水を押し流して城に迫ったが、東の箱山に阻まれた。姫は国境の山の池に身を投げ、その山を黒姫と呼ぶようになり、中野の祇園祭に雨が降るのは姫の里帰りだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 民俗編 第5巻 総説 1 (概説)

『長野県史 民俗編 第5巻 総説1(概説)』のことばと伝承の章から、伝説の節を抜き出したものである。長野県全体の伝説を、デーラボッチャ・小泉小太郎・甲賀三郎・黒姫・八面大王・鬼女紅葉・ものぐさ太郎・弘法大師・白米城・早太郎・猫檀家・かっぱ・逆さ木・池の主・人柱・首塚などの題ごとにまとめ、本話のあとに県内各地の類話を地名つきで並べる。県史の地域編と重なる話も多い。

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