沢潟姫が育てた金太郎
どんな伝承か
小川村の味大豆では、虫倉山の大姥は清和天皇のころの大納言岩倉兼冬の娘、沢潟姫だという。姫は坂田時行に嫁いで身ごもったが、事情があって離縁され、鬼女となって深い山や谷を渡り歩いた。やがて安曇の「あげろう山」の岩穴で男の子を産み、猪や鹿、熊を遊び相手に山野で育てた。これが金太郎で、六歳のとき鬼退治で諸国を巡り山に迷い込んだ源頼光の一行に引き取られ、坂田金時と名乗ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第5巻 総説 1 (概説)
『長野県史 民俗編 第5巻 総説1(概説)』のことばと伝承の章から、伝説の節を抜き出したものである。長野県全体の伝説を、デーラボッチャ・小泉小太郎・甲賀三郎・黒姫・八面大王・鬼女紅葉・ものぐさ太郎・弘法大師・白米城・早太郎・猫檀家・かっぱ・逆さ木・池の主・人柱・首塚などの題ごとにまとめ、本話のあとに県内各地の類話を地名つきで並べる。県史の地域編と重なる話も多い。