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心を読む山姥と箕の輪の火

所在地岩手県岩手郡雫石町御明神赤坂
年代伝承
登場彦太郎、山姥
出典農民俚譚

どんな伝承か

御明神村の赤坂に彦太郎という人があった。梶田の山奥に入って箕の輪を曲げていると、山姥がやって来て、寒い寒いと言って彦太郎の焚く火にあたった。彦太郎が火灰を浴びせようと思うと山姥はそれを言い当て、買ったばかりの鉈で斬ろうと思うとまた言い当て、食い殺されるだろうと思うとそれも言い当てた。呆れて箕の輪を火にあぶっていると、輪に火がついて弾け、山姥に火灰が降りかかった。山姥は不覚をしたと言って笹原へ逃げ込み、大きな姿で倒れて唸っていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

農民俚譚(佐々木喜善(著)・本山桂川(編)・佐々木喜善・東北民俗・1934年(昭和9年))

『農民俚譚』は、佐々木喜善が書きためた昔話や伝説を、その没後に本山桂川が編んで昭和九年に刊行した本である。陸中の和賀郡・岩手郡・胆沢郡で集めた炭焼長者や瘤取爺などの昔話に、河童・山男・山女・人柱・蛇にまつわる伝説、地蔵の話、異類に嫁ぐ女の話を記した「縁女綺聞」、紫波郡の口碑による「鳥蟲木石伝」などを収める。郡ごとの昔話には大正十三年の日付の前書きが付き、巻末に本山桂川の追想「佐佐木喜善君の遺業と其晩年」を置く。

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