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無人の車が立てるドアの音

所在地北海道浦河郡浦河町
年代昭和50年代(帰京前日)
登場佐藤愛子、娘
出典あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた

どんな伝承か

帰京の前日、佐藤愛子は娘と二人で荷物の整理をしていた。すると前庭に置いた車から、ドアを強く開け閉めする音が聞こえてくる。窓から見ると車は何ごともなく止まっているのに、そこからバターン、バターンと確かな音が響くのだった。その夜、襖を隔てて寝ていた娘が「ママ、何か来た」と叫んで母を起こした。娘は眠っていると突然、頭から冷水を浴びせられたような悪寒に襲われ、胸を強い力で押さえつけられて呼吸ができなくなったという。母は睡魔に縛られたまま、声を振り絞ってお題目を唱えた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・矢原秀人・2006年(平成18年))

『あの世はあった――文豪たちは見た!ふるえた!』は、三浦正雄と矢原秀人が二〇〇六年に著した、近代日本の作家や知識人の霊体験を紹介する読み物である。熱海の旅館で遠藤周作と三浦朱門が同時に遭った幽霊、佐藤愛子の心霊現象、菊池寛・宮沢賢治・小泉八雲・土井晩翠・新渡戸稲造・南方熊楠らの体験、夏目漱石の臨死体験を、本人や周囲の文章を引いて語る。一人一章の全十二章にまえがき・あとがきを添え、巻末に霊媒クランドン夫人の実験記録を付録として収める。

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