親鸞の杖が育ったという逆さ銀杏
どんな伝承か
港区山元町の善福寺の境内に、麻布七不思議の一つに数えられる逆さ銀杏がある。七百年あまり前、一人の雲水がこの寺を訪れ、いきなり門前で辻説法を始めた。住職の了海上人が抗議してやめさせようとしたが応じず、問答を挑んでも言い負かされてしまう。雲水は自分こそ親鸞だと名乗り、真言宗から真宗へ改めるよう諭した。了海がこれに従うと親鸞は喜び、地面に立てた杖を忘れたまま旅立つ。その杖はやがて根を張り枝を伸ばして大銀杏となったが、逆さに立ててあったために逆さ銀杏になったと伝わる。
原典より
港区山元町の真宗本願寺派、善福寺の境内に麻布七不思議のひとつである「逆さ銀杏」がある。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。