秋も葉を落とさぬ椎の木屋敷
どんな伝承か
隅田川の岸辺に、かつて松浦家の江戸上屋敷があった。敷地には大きな椎が枝を広げており、そこから屋敷は椎の木屋敷と呼ばれていたという。この椎は道をおおうほどの大木でありながら、秋が深まっても葉を落とすことがなかった。季節がめぐっても青葉のままである様子が不思議がられ、本所七不思議のひとつに数えられた。木は大正十二年の関東大震災のときまで残っていたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。