毎夜天井から下りる血だらけの足
どんな伝承か
かつて本所三笠町と呼ばれた、いまの亀沢のあたりに旗本の屋敷があった。毎晩、丑三つ時になると生臭い風が吹き、家が鳴って激しく揺れ、天井を破って血にまみれた巨大な足が下りてくる。足は洗えと叫び、言われたとおりに洗ってやればおとなしく引っこむが、放っておくと家を壊しかねない勢いで暴れまわった。耐えかねた主人が同僚と屋敷を取り替えたところ、それきり大足は現れなかったという。本所七不思議のひとつ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。