油なしで灯り続ける割下水の行灯
どんな伝承か
本所七不思議のひとつに「消えずの行灯」がある。堀割になっていた本所の割下水のほとりには、毎晩そば屋の屋台が出て、二八そばと呼ばれていた。その屋台に掛かった行灯は、油を注いでいないはずなのに、いつ見ても灯が消えることなくともり続けていたという。隅田川の周辺を舞台にする本所の七不思議は、おいてけ堀、狸囃子、堅川の送り提灯、落葉せぬ椎、片葉の葦、足洗い屋敷などとともに語り継がれてきたもので、この行灯もその一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。