トップ > 沖縄県の伝承 > 名護市

名護までと告げて消えた女客

所在地沖縄県名護市
登場比嘉広夫、タクシー運転手
出典沖縄怪談集 逆立ち幽霊

どんな伝承か

昨年十一月に沖縄の新聞に載った怪談である。タクシー運転手の比嘉広夫さんが午前一時ごろ、若い女に呼びとめられて乗せた。「名護までお願いします」とはっきりした口調だった。ところが目的地付近で行き先を確かめようと振り返ると、女の影も形もない。運転手は身体のふるえが止まるまで一時間もかかったという。沖縄では戦後もこうした乗せた客が消えるタクシー幽霊の話がたびたび新聞に取り上げられていた。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

沖縄怪談集 逆立ち幽霊(伊波南哲)

『沖縄怪談集 逆立ち幽霊』は、石垣島で育った詩人の伊波南哲が、新聞や雑誌に書いた話と書きおろしを合わせ、沖縄の怪談を物語風に綴った怪談集である。那覇の辻遊廓や一日橋、首里、石垣島・竹富島などを舞台に、遊女や捨てられた女の幽霊、遺念火、キジムナー、お化け封じの術を描き、戦後のタクシー幽霊の噂や東京で起きた位牌の嫁入りの話も取り上げる。題を付けた二十二話のあとに「怪談断片集」を置き、少年時代を語る「果たして幽霊はいるのか」で結ぶ。

種別から探す

タクシー幽霊新聞

名護市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『沖縄怪談集 逆立ち幽霊』の伝承