ミカリバアサン
どんな伝承か
ミカリバアサン(箕借り婆さん)は、神奈川県橘樹郡旭村、現在の横浜市鶴見区に伝えられた道の怪である。十一月二十五日から十二月五日にかけて、この妖怪が訪れてくるという。人々はオッパキダンゴというものを作って戸口に挿し、その禍を防ぐまじないとした。同じ道の怪には、夕方に道を通ると後ろから袖を引き、振り返っても誰もいないというソデヒキコゾウ(埼玉県西部地方)や、道ばたの石が背負ってくれと呼びかけるオッパショイシなどがある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)
『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。